2017年8月28日月曜日

日本統合医療学会in鹿児島

27日、月曜日
第5回学術大会が開催されました。

今回のテーマは
『現代版 養生訓』
~豊かな生き方を求めて~


























医師、
管理栄養士、
ヨーガ療法士、
大学教授、

様々な立場での、講演が行われました。

江戸時代に養生法指導書を残した、
貝原益軒(かいばらえきけん)

70余りの書籍を残した彼の、
集大成というべく、『養生訓』は、
彼が83歳の時書かれたものです。

その時代の平均寿命は、
男女40歳代前半であったことから、
その倍も生きた益軒の教えは、
説得力のあるものだと考えられます。

本には、細かく様々な事が書かれてありますが、
飲食
五官
用薬
慎病
養老

現代に合わせて分かり易く解説すると、

腹七分の食事
特に口の中を清潔に
(歯周病に気をつけよ)
酒・タバコを慎み、
(日々を楽しみ、自然を愛でよ)
(良いものを少しずつ食べよ)
(年老いた親とはよく会話せよ)
(過度の感情は気を害する)
(薬舗は食補に如かず)

等々・・。

特に、健康な時こそ、病気の事を思い、
外邪を除き、欲を自制し、規則正しく生活を送ること、
とあります。

医学も目まぐるしく発達し、
平均寿命も、世界上位である、
今の日本ですが、
300年もの昔からの“教え”は、
現代の私達に貴重な標を付けてくれたようです。

ヨーガでは、
人間五蔵説
人間馬車説
に基づいて、
理智の部分の機能不全、誤認知が、
病気の原因と考えられています。

自律神経・内分泌系・免疫系の乱れを生じ、
臓器の機能が侵される、

ヨーガの様々な動き、呼吸によって、
自制力
客観視力
行為力を養うことが目的です。
全人格的に、人間五蔵の健やかさを、
それぞれ、自分自身で育てる健康促進法といえます。

先の、
貝原氏が、300年も前、
あの時代に強く言っていた、
という、
『呼吸の大切さ』

呼と吸と、
ゆっくりと、心静かに落ち着いて、
怒りを慎む・・

『ゆっくりと呼吸』

それは、
ヨーガの教えと重なることを、
強く感じました。



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